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保湿剤の種類と使い方

ステロイド外用薬やタクロリムス外用薬を使って肌の炎症が治まった後や炎症はないけれど肌の乾燥が気になるという場合は保湿剤を使って乾燥を防ぐケアをします。


皮膚科で処方してもらえる保湿剤には様々な種類があります。


● 油脂性軟膏・・・白色ワセリン、亜鉛華軟膏など
⇒低刺激で安価。保湿外用薬の基本です。欠点はベタつきが気になること


● 尿素クリーム・・・ウレパールなど
⇒保湿効果が高く、ベタつきが少ない。欠点は炎症部位に塗ると刺激がある。


● ヘパリン類似物質・・・ヒルドイドローション他(軟膏、クリーム)
⇒保湿効果が高く、伸びが良く使いやすい。欠点は多少においがある。


● その他・・・セラミド、アズノール軟膏、ザーネ軟膏など
⇒べたつきが少ない。欠点は各薬剤により異なる


代表的な保湿剤を挙げてみました。傾向としては顔の乾燥(軽症)にはヒルドイドローションが良く処方されて重症の乾燥やアトピーには白色ワセリンや尿素クリームが処方されることが多いように思います。


乾燥肌、敏感肌、アトピー性皮膚炎に共通するのは肌のバリア機能が低下しているということでこれをそのまま放置してしまうとますます肌から水分が蒸散し、カサカサになりますし、異物の侵入を許して炎症が起こる原因になります。


乾燥はあらゆる肌トラブルの原因につながるので保湿剤を使ったスキンケアは重要です。


保湿についてよくある質問としては、「皮膚科で処方してもらえる保湿剤と保湿を重視した基礎化粧品ではどんな違いがあるの?」ということがあると思います。


この質問に対する答えとしては


● 保湿剤の成分はシンプルで刺激になる化学物質が含まれていない
● オールインワンである(洗顔後は保湿剤のみで保湿は完了)
● その人の肌にあわせたものを処方できる
● 保険が適用されるので安価なうえ保湿力が抜群


ということがいえます。


それからもう1つ、最強の保湿成分といわれるセラミドを配合した保湿剤がなぜ皮膚科で処方されないのか?ということにも答えておくと、これはセラミド含有の保湿剤は医薬品になっていないので、保険適用外であり、外来では処方できないからです。


ただ、セラミドは敏感肌でもアトピー性皮膚炎でも安心して使える肌のバリア機能を高めてくれる成分ということで皮膚科医も推奨している成分であり、病院内の売店でセラミド配合の保湿剤を購入できるようなっているところもあります。


(※薬用AKマイルドローション(クリーム)とキュレルが有名です。)


保湿剤を使うタイミングとしては、1日のうちでは入浴後が最も適切です。