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タクロリムス外用薬~炎症や免疫反応を抑制する

タクロリムス外用薬というのはステロイド外用薬とはまた違うアプローチでアトピー性皮膚炎の炎症やかゆみを鎮めてくれる薬です。非ステロイド外用薬の代表格であり、商品名でいうとプロトピック軟膏のことを指します。


肝心の効果については、ステロイド外用薬の強いものとくらべると効果はやや落ちます。ステロイド外用薬の効果の強さのところで少し触れましたが、5段階ある強さのうち3番目のストロング程度の強さだと思ってください。


また、肌表面に乾燥による傷や引っ掻き傷があると塗ったときにかなりヒリヒリするのも難点といえば難点です。


ただ、タクロリムス外用薬の特徴はなんといっても非ステロイド外用薬ということであり、ステロイド外用薬を長期使用したときにみられるような皮膚萎縮や毛細血管拡張といった副作用がないことです。


そのため、重症のアトピー性皮膚炎の場合にはまずステロイドを使って肌表面がある程度きれいになってからタクロリムス外用薬にバトンタッチして使うというのが普通です。


● ステロイド外用薬⇒タクロリムス外用薬⇒保湿剤


といった具合です。


最初はとにかく炎症とかゆみを抑えて引っ掻くことを止めないといけないのでステロイド外用薬を使って炎症とかゆみを抑え込みます。こうすることで肌の赤みもとれますし、肌表面にできてしまった傷を落ち着かせることができます。


肌表面が落ち着けばタクロリムス外用薬を使ってもヒリヒリした刺激を感じることはないので、この時点で脱ステロイドを行い、タクロリムス外用薬に切り替えます。副作用がないので長期的に使えるという長所がここで生きてきます。


そして肌のカサカサが消えて表面がしっとりしたら保湿剤のケアに切り替えます。


このようなステロイド外用薬とタクロリムス外用薬を組み合わせて使うと、2つの薬の長所と短所をうまくカバーでき、ステロイドの副作用のリスクも減らせるため、アトピー性皮膚炎の治療法としてはこの方法が主流になりつつあります。